古代日本謎の中東思想渡来考

沿革

学研ムーミステリー大賞優秀作品賞受賞作
「古代日本を動かしたカバラ思想の謎」  (1990)

「古代日本にカバラが来ていた」(鹿砦社)  (1995)
「古代日本謎の中東思想渡来考」(ホームページ)  (2000~)
「古代日本にカバラが来ていた」(ブクログのバブー電子本)  (2013)


 

古代日本謎の中東思想渡来考
原題 古代日本にカバラが来ていた

西日本の基礎的幾何学図形
ヤタのカラス。
ヤタは非常に広大なという意味と、ヤ(たくさんの)タ(測量された土地)とした上で、カラ(宇宙に視点を置いた)ス(図)という意味を内包するものと考えます。

つまり、高空鳥瞰地図というしだいで、地図と写真を同時表示する衛星画像のようなものになっているようなことかと思います。上図はヤタガラスの俯瞰概観図を想定していますが、カラスの嘴にあたるカササ(笠沙)に始まり、カラスの尾羽を、尾張という場所で示したものと解します。

尾張は現熱田神宮が当時は海の中であったことから、元熱田として名古屋市守山区の尾張戸神社位置を設定しています。
おはりへとは、尾を張ったときの外辺という意味です。
そして、尾張と終はり(終端)を掛けて示して、図形はここまでである旨、宣言していると見られます。
また、カササはかささぎというカラス科の鳥を暗示します。
神武天皇の軍を導いたのは、黄金のヤタガラスという精巧地図だったと解釈すれば、寓意の謎も解けるかも知れません。
は、拙著の裏表紙でして、右上、太陽神の使い(三本足の烏)が、中東の地 を飛び立ち、精密地図を日本にもたらしたことを示します。

三本足とは、三角測量術の意味か? 確かなことはわかりません。

なぜ中東か。
そこには古代世界で神聖視された「黄金比率」の粋を駆使した”五芒星形”と”菱十字形”(ピラミッド幾何学と一致)が存在しているからです。
しかも、幾何学図形の基礎には、緯度長(1緯度長は111km)が用いられていることが歴然としています。
つまり、地球の緒元を知っている何者かがいたことになります。
このような前例は、古代を辿るなら、オリエント以外に私は知りません。
精妙幾何学図形著作権フリー写真より
左図菱型の上(下)部は大ピラミッドの側面幾何学と相似します。
五芒星形、菱十字形ともに、黄金比率を採用しています。
生命の木照応図W.バトラーによれば、カバラの修法で大事なのが
「中央柱の回流」の典礼儀式であるとされます。
それは「ケテル」に始まる縦のルートに霊的エネルギーを巡らせる儀式です。それに先立って行うのが、五芒星とカバラの十字というシンボリックイメージを使う追儺の儀式とされています。

目次

はじめに

第一章 封印された地上絵

(1) 幾何学的に配置された古代祭祀霊場

九州の直角二等辺三角形
畿内の聖数比の直角三角形
祭祀霊場の配置にみる距離規格
元伊勢と出雲は二緯度長構図のカナメ
祭祀霊場を布石した方法
エジプト起源の驚異的な天文知識

(2) 隠されていたカバラの祭祀曼陀羅

菱十字形と五芒星形の判明
カバラとは何か
浮かび上がる畿内の生命の木の図式
畿内の生命の木マンダラの効用
古代地図「ヤタノカラス」

(3) 日本に来たユダヤの民

失われた十支族を求めて
新天地でのエルサレムの創造
エゼキエルの影響下の遺物、習俗
ユダヤ人渡来に関する諸論
カバラ祭祀を担った天狗、先修験者

第二章 古事記と超古代史

(1) シュメールの良識

シュメール文明
古代卓越文明をもたらしたもの

(2) オリエント知識の伝承

メソポタミアと日本神話の類 似
知識存続の情報工学的手法
古事記には何が書かれているか

(3) 古事記の科学知識

古事記の伝える科学知識(宇 宙論)
古事記の伝える科学知識(地質学)

(4) 失われた超文明

一つ前の時代の風俗、歴史の成 り行き
一つ前の時代の終焉、超古代核戦争
超古代ハルマゲドンの様相

(5) 大変災

汚土脱出と大洪水
科学力は自然の暴乱に勝る
天体の衝突が招いた太陽消失

(6) 死からの再生

世の建て直し(地球蘇生)と 今時代の開始
古代の死と再生観

第三章 渡来前秘史

(1) 古代陰謀幻想

バベルの塔の事件とは
霊的進化のための神の計画
神の計画推進者の登場

(2) オリエント秘史

人工的な神々
シュメール文化とともに浸潤した神官 層
神官に逆らった王とバビロンの末路
バビロンからの解放

(3) 東洋での展開

バビロニア的な古代日本
秦への浸潤
日本への流入と倭人の動き

第四章 カバラに誘われた日本の古代史

(1) 日本最初の革命

古代人の行動の原動力だった カバラ
神武天皇東征の舞台裏
古代日本は異邦人のるつぼ
物部氏は秘教組織だったのか?
物部氏の所作らしい遺物
大和朝廷成立の経緯
日継ぎの役割は大和に引き継がれた

(2) 贖われた秘儀成就

神の計画成就にかける情熱
飛鳥時代、古代政道はゆらいだ
大化改新は古代政道の改革を意味する
ニニギ預言の成就
ユダヤ結集政策の顛末

(3) 寄道的雑考

歴帝在位を推理する
卑弥呼と大和朝廷の関係を推理する
日の巫女の制度、鬼道とカバラ祭祀の 類似
鬼道はカバラ祭祀の変化形
異端の民を救った宗教改革者
酒呑童子もカバラ行者
秦、藤原と菅公の影にカバラ

(4) 最後の成就に向けて

歴史を成就した古代皇室

第五章 現代への預言

(1) 預言書古事記はかく語りき

預言は現代におよび
預言の終結に向けて
空白を埋める黙示録
預言を超克するには
読者に贈るメルヘン
あとがき

付録 選定地 と距離計算結果

参考 文献