古代科学と現代科学を架橋する 宇宙構造モデル概念

古代科学と現代科学を架橋する
宇宙構造モデル概念

(これは、1983年に公開された日本サイ科学会研究論文
「超宇宙の仕組みを考えるためのモデル概念」の増補版です。

はじめに

古代の物理学観は我々の世界はもとより、はるか神の領域 にまで思索を及ぽし、神を中心存在とし て秩序立った体系をもっていた。その取り扱う範囲から言えば、現代の物理学の対象とする領域を包含する関係にあったことは確かである。そして科学の発達の 経移からみても現代物理学の基礎原理は多く古代の索引から得られており、その上に詳細な発見物をつけ加えて今日に至っているというのが実情である。

しかし、近、現代物理学は観測可能なもの、証左のあるも の、公理や規定に基づき推測でき るものといった公認の枠を設定し、そのらち外にある古代的科学観を排除した。このことは初め、様々な不合理性や迷信を排し、多くの発明とそれによる文化の 発達という良いものを生みつづけてこの方向づけに間違いはないと思われた。ところが、進化論と相まって人類至上主義が幅をきかせ、今ほど自然を我が物顔で 踏みにじることが平然とおこなわれている時代も無い。人は精神の無い科学観と繋がりのない知識情報の氾濫の中で本質を見る目さえも摘まれようとしている感 がある。いつもトラブル発生の後に反省し改めようとする傾向もまるで自然現象であるかの如く理論化されたりしている。これらは実に奇妙な現象である。

倫理観念の欠如、昨今の教育の荒廃、心的不安など挙げれ ばきりがないが一重に物質的豊か さの反面、精神的に虚無であることを如実に物語る現象ではあるまいか。これら現代の半病的有様は最小限、古代思想が持っていた「全能の神により生かしめら れている」という認識に立つだけで改善していくはずのものである。神が本当に在るのか、と言われるむきもあろうが、古代思想は神を認識させるための膨大な 知識体系と神に接近するための実践論を持っていた。これらのものが不合理の名のもとに一ベつもされなくなってから既に久しいのである。

本源に立ち帰らねばならない。不可知であっても神の存在 に意義を見出す動きが科学の中に 出てこなくてはならない。そのためには科学的態度が表面的追求から脱して内奥の本質を穿つ方向に進路がとられねばならない。それが難しいことなら、現代と 古代の科学観の融合をはかってゆくことが望ましいと思われる。

話は変わるが、ここで現代の謎とされるUFO現象を考え てみよう。地球外知性の乗物であ るといわれるこの不思議な飛行体は、人類に現状のゆきがかりを改めるよう注告を与えているといわれる。筆者は中でも、その運動形態に新たなものの嘱望され ていることを窺い知ることができた。アメリカで起きたUFO現象に図4.1のような成りゆきをしたものがある。各コマは右記時間経過後の光体の変化を示し ているものとする。
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この解説は至って簡単である。四次元時空上に十手型に横たわった物体を時刻tの断面でス ライスして目撃していたというわけである(図4・2)だが、このような変則的物体を四次元時空に置くという所業は五次元的なことではありはしないか。この 後、UFOは米空軍のヘリコプターのまわりを旋回して推進原理の明らかな違いを見せつけて去ったという。

五次元時空、これは表面観察を続ける現代物理学では認め乾い言葉である。逆に今は黙殺さ れている古代科学なら得意とするところであった。そして現代物理学すら全体の中の一部にすぎないと言うであろう。この皮肉に我々の歴史の負った業のような ものを感ぜざるを得ない。しかし、考えようによりけりである。この両者が合すれば、やがて〃活”となる。そしてそのような変革が今、内外から要求されてい ると思われる。

幸い、古代科学は現代科学の扱う領域を包含する関係にあ る。そして現代科学は可観測な仕 組みを詳細に考えているに対し、古代科学はむしろその外周から無限の神域までの非可観測な仕組みを概括的に与えている。このため、融合は互いの主義を闘わ せながらも比較的容易であろうと思われるのである。

もし古代思想を充分に説明できて、なおかつ現代物理学と 整合性の保てる新旧統合の物理理 論ができたら画期的なことである。そのときには現代の抱える諸余の問題を考えれば、少なくとも古代思想の積極的な再検討が図られるべきであろう。拙論は、 そのような現代という時代の暗黙の要請に基づいて提案する一つの試案である。

その前に、古代思想特有の基幹概念に少なくとも次のよう なものがあることを述べておこ う。

1、超空間(現実世界とは別の天界や冥界など)
2、原型的世界(理念、アカシックレコードの存在領域)
3、意識
4、霊

これらのことは現代物理学では全く解き得ない。1が解け ないとUFO現象は説明できな い。
2は物理学的土台をくつがえすものであるゆえに一べつも与えら れないだろう。すると3以降が説 明困難となってくる。拙論はそのような中に新しいモデルに基づく新物理概念を展開し、これらの問題を統一的に解明しようとするものである。